「じゃ、やってみて」
「うん」
そう答えたものの、いまひとつピントが合わない。美紅が戸惑っていると、一慶は素早くカメラを取り上げた。
「俺がやるよ」
「……お願いします」
呆れたように言われ、肩身が狭い。美紅は素直に頭を下げて、彼にカメラを託した。
真剣な様子でファインダーを覗く横顔をじっと見つめる。
真っすぐな眼差しが、アクセサリーではなく自分に向けばいいのにと、叶いもしない願いが募っていく。
あまりにも凝視していたからか、不意に美紅を見た一慶に「なに?」と訝しがられる始末。「なんでもない」とブンブン顔を横に振る仕草こそ、不自然きわまりない。
一慶は、現在あるアクセサリーをすべて撮影し、パソコンに取り込んだものをリサイズして美紅のスマートフォンに送ってくれた。
「いっくん、ありがとう。あとでサイトにアップしなおしてみるね」



