オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~



そうされてはじめてすぐ近くに一慶の顔があるのに気づき、美紅はドキッとしてそそくさと離れる。ぎこちなさ満点だ。


「ほら、美紅も撮ってみな」


一慶がカメラを差し出す。


「あ、うん……ありがと」


べつのネックレスをセットしてカメラを構えた。一眼レフの扱い方がわからず、もたもたしていると、一慶がうしろから美紅を抱き込むようにして両腕を伸ばしてきた。


「ここをこうして……」


操作のために手が重なり、思わずビクッと肩が弾む。意識を逸らそうとするが、一慶に心を奪われている美紅には至難の業。一慶の説明を聞くのもうわの空になる。


「おい、ちゃんと聞いてるか?」
「き、聞いてるよ」


耳もとで言わないでほしい。一慶の吐息がかかり、背中がゾクゾクする。