声を漏らした隙間からたやすく舌が侵入してくる。決して強引ではないのに抗うことができない。
それでも甘い吐息が漏れるのが恥ずかしくて、まだ反発を試みる。
「ね……ごは……んっ」
「それなら……美紅を食べてから」
食事へ誘導しようとしたが失敗に終わった。
一慶は美紅をすぐそばのベッドに抱き上げ、優しく組み敷く。
「ね、いっくん、ここシングルだから」
「重なり合うから問題ない」
狭いから今からしようとしていることには適さないと言いたかったが、当然のごとく彼が気にする様子はない。
気持ちが通じ合ってからは一慶の部屋の大きなベッドで一緒に寝ているため、美紅には余計に小さく感じる。
一慶は有無を言わせず、美紅のパジャマの中に手を忍び込ませてきた。
「ま、待って! 電気! 電気!」
煌々と電気がついた明るいところで裸になんてなりたくない。一慶に隅々まで見られるのは避けなくては。



