オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~


一慶は無自覚すぎるのだ。いつの間に鍛えているのか知らないが、軽く隆起した胸板に薄っすらと割れた腹筋、逞しい上腕二頭筋を見てドキドキせずにはいられない。

そのうえお風呂上がりのため濡れた髪も、存分に色香を放出しているのだ。色気の勝負をしたら絶対に美紅は敵わない。

そそくさと目を逸らし、すでに終えている梱包作業の振りをした。


「美紅」


優しく名前を呼んだ一慶が、ラグの上に座っている美紅を後ろから抱きすくめる。
耳にキスをされドッキンと鼓動が跳ねた。

彼の唇が意味ありげに移動し、バレッタでまとめていた美紅の首筋に吸いつく。


「美紅のうなじ、すごくそそる」
「あ、あのね、いっくん、あれからアクセサリーの売れ行きが――」


思わぬ展開に持ち込まれそうになったのが恥ずかしくて話を逸らそうとしたが、無駄に終わる。美紅の顎に手を添えて後ろを向かせた一慶に、唇を塞がれたのだ。


「んんっ……ふ……いっ……く……」