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その夜、美紅は食事とお風呂を先にひとりで済ませて自室にこもっていた。佐和子は昼間言っていたとおり、アクセサリーの大量注文をしたのだ。
ピアスやネックレス、リングなど美紅が紹介しているものを根こそぎ。ほぼ買い占めだった。
ここ一週間は連日作品を作っていたが、それでもまだ足りない。というのも、美紅が発送の準備をしている間にもべつの注文が入るような状態だから。うれしい悲鳴である。
美紅が佐和子用の商品の梱包を終えると、部屋のドアがノックされて一慶が顔を覗かせた。
「ちょっ、いっくん!?」
「なんだよ」
「その格好!」
上半身裸だったのだ。シャワーを浴びたあとらしく、濡れた髪をタオルでゴシゴシ拭っている。
その物音にも気づかないほど美紅は熱中していたらしい。
「これ? なにか問題か?」
一慶は自分の体を指差してから、首を傾げて美紅を見た。
「だ、だって」



