自由に羽ばたくキミが

「気が抜けへんってことやな!常にカッコいい俺はええとして聡とか常に口あけてるから気ぃつけてな」


「楽屋ですぐパンイチになるお前に言われたくねー」


「ツアーの移動中手に持ってたって理由で、好きな食べ物がグミって事になってるからなー」


可愛いから訂正はしないでおくけど、という好感度操作をしていた晴人を少しだけ、えぇ…みたいな顔で見る瑞希。


「今はリラックスしたいから、と言ってもらえればカメラは降ろしますので」


「先輩達のDVDとか、特典でオフショットとかバックステージとかってなってたの憧れだったから素直に嬉しい!」


うんうん、とメンバー一同。


「俺は現場の人間としてLIBERAのマネージャーで動いてはいるが、一応はこの会社の取締役として研修生の全体を任されている。
コンテンツの内容に違いはあっても扱いの差を出すことは無いから」


特別扱いはしない、という照樹。
照樹の補佐として雇われた咲名はきょとんとしてしまう。


自分も他グループや研修生の現場に出向く事になるのか、と。


それはまた2人になった時に詳しく聞こう。


照樹がいなければ働けない、なんて言うつもりもなければそんなことも無い。


専属と言われたからには、照樹の補佐とは言えLIBERAに付きっきりのはずだけど。


「ねぇ補佐、参考までになにか撮ったものとかないの?」


見せて?と言うのは晴人。


「あー…、今?ですか?」


あるにはある、父親に貰ったクラシックなカメラはフィルムだからデータとしてはないけれど。


ライブフォトを撮るには被写体にもデータとして渡したいし、今時撮ったその場で確認出来ないのは何かと不便。


譲り受けたカメラでの撮影はむしろ、撮る対象を限った特別なモノ、日頃持ち歩いてはいるけれど出番は滅多にない。


「今見れるなら見たい!」


聡まで乗っかってきたので、今見せれる雰囲気を出したことを後悔した。
また後で、となる事を期待してでの発言であったから。


「まだ荷物がイギリスにあって、パソコンやメモリーカードは持ってないんですが」


これ、繋げれますか?と差し出したのは1番持ち歩いていたコンデジ。