自由に羽ばたくキミが

「SNSの専用アカウントを作ろうと思っていたんだが、どうせならコンテンツ化しようとなって今朝正式に決定、まだ事実が決まっただけだから動き始めるのはこれからです」


「人件費等考えても無益となると運営が厳しい、それにお前達なら、それ以上に商品として。


成り立っているという、社長の認識だ」


メディア担当の中田さんが主に仕切っているこの場だけど。
常務である照樹が、社長からの言葉をみんなに変わりに伝える。


その言葉に顔つきを変えたのはLIBERAだけでなく、チームとして動くスタッフもみんな同じで。


ピリッとした空気に、ふーんと聞いていた咲名もさすがに背筋が伸びた。


「まぁ、メンバーで共有としてSNSのアカウントを作るとなると、その手軽さが仇になりかねない。
アップする前に逐一チェックしないと」


アイドルともなれば、今飲んでるーイェーイ!なんて写真や動画を上げれるわけでもないし。


家や住んでるところ、今いる現場、そして発言の1つがファンに細かく解析され広がって、バレてしまう、公開前の情報が流出してしまう、なんてことまで発展する可能性が。


「昨日の段階では、普段テレビや舞台、ライブ…色んな媒体で見られる君達の姿とは別の、表からは見られないLIBERAの姿をデビューの前から追っていきたい、という提案をして。


咲名はそこでカメラマンとして、まぁ簡単に言えばオフショットを撮る為にこのチームに配属した。
思ったより大事になった今朝の会議では各チームでコンテンツの内容を決めることになったから。」


お前達専属カメラマンだ、と紹介される咲名の傍らには既にカメラが。


今この会議の姿だって撮りたいところではあるけれど、急に撮り始めれば驚かれてしまうから。


「下着姿だとか、まぁ…ファンに向けて不適切な写真は納めないこと、写りこんだとしても細かくチェック、あとは今撮ってーなんてのにも出来る限り対応する事、と言われてます」


喫煙シーン、飲酒シーン、服は仕方ないとして愛用してる小物のブランドやプライベートの特定に繋がる写真は撮らないので安心して、という説明。