「こっち、集まったから」
さっきとは別の部屋に呼ばれるから社長の後ろについて行く。
「はい、新しいスタッフな」
「…久利生咲名です、歳は22歳で今日イギリスから帰国しました。
照樹さんとは幼い頃からたまに顔を合わせてて、妹のようにお世話になってます。
海外暮らしが半々くらいなのでたまにおかしいと感じる事があるかもしれませんが、失礼があれば遠慮なく言ってください」
もういっそ、聞かれる前に言ってしまえと一息で伝え終えた咲名だけど。
誰も興味を持ってない感じというか。
「お願いします」
と、真ん中に立っていた一人が言えばみんな一斉に頭を下げる。
それで終わり、リアクションは様々だったけど既に興味は他に向いてる。
「業務は?」
と照樹に聞くその人、俺の補佐と、新しい企画にも参加させるって。
「企画?俺達の?」
「え、え、単独ライブしたい!」
「ツアーとは言わないけど三都市くらいのな!」
「冠とは言わへんけど研修生専用の番組、あれ特番やなくてレギュラー化とかがええなぁ」
「ウェブサイトの新連載じゃない?この前の企画終わったし」
あー、それっぽい、とメンバーの中で勝手に納得してるし。
照樹は照樹で惜しい、と下手に煽るから。
「ブログ更新、グループごとに曜日指定してるの辞めて毎日更新にしません?俺達が自由にやれるのって今んとこあれくらいなんで」
「ん、話には出しておく。
やる気は分かった、ちょっと待てお前達。紹介させろ、大人しく紹介されてくれ!」
そう、興味も持たれなかったし、持たせて貰う間も与えられなかった。
「してへんの?まだ」
「ポスターくらいは見せてんじゃね?」
なんて小声のやり取りが聞こえてきたけど。
いる?みたいな雰囲気だって咲名にとっては疑問だらけ。
初対面なんだから、名前くらいは聞かせてくれよと。
さっきとは別の部屋に呼ばれるから社長の後ろについて行く。
「はい、新しいスタッフな」
「…久利生咲名です、歳は22歳で今日イギリスから帰国しました。
照樹さんとは幼い頃からたまに顔を合わせてて、妹のようにお世話になってます。
海外暮らしが半々くらいなのでたまにおかしいと感じる事があるかもしれませんが、失礼があれば遠慮なく言ってください」
もういっそ、聞かれる前に言ってしまえと一息で伝え終えた咲名だけど。
誰も興味を持ってない感じというか。
「お願いします」
と、真ん中に立っていた一人が言えばみんな一斉に頭を下げる。
それで終わり、リアクションは様々だったけど既に興味は他に向いてる。
「業務は?」
と照樹に聞くその人、俺の補佐と、新しい企画にも参加させるって。
「企画?俺達の?」
「え、え、単独ライブしたい!」
「ツアーとは言わないけど三都市くらいのな!」
「冠とは言わへんけど研修生専用の番組、あれ特番やなくてレギュラー化とかがええなぁ」
「ウェブサイトの新連載じゃない?この前の企画終わったし」
あー、それっぽい、とメンバーの中で勝手に納得してるし。
照樹は照樹で惜しい、と下手に煽るから。
「ブログ更新、グループごとに曜日指定してるの辞めて毎日更新にしません?俺達が自由にやれるのって今んとこあれくらいなんで」
「ん、話には出しておく。
やる気は分かった、ちょっと待てお前達。紹介させろ、大人しく紹介されてくれ!」
そう、興味も持たれなかったし、持たせて貰う間も与えられなかった。
「してへんの?まだ」
「ポスターくらいは見せてんじゃね?」
なんて小声のやり取りが聞こえてきたけど。
いる?みたいな雰囲気だって咲名にとっては疑問だらけ。
初対面なんだから、名前くらいは聞かせてくれよと。
