TIPOFF!! #LOVE AUTUMN




「あたしだけかなぁー?好きな人とキスすると元気出るだろ?」
「…」
「匠兄明らかいつものプレーじゃなかったし。元気なかったし。あたしのこと好きならキスしたら元気になるかなと思ってさ~。」
一歩間違えれば悪女発言をあっけらかんと答える彼女を見て頭を抱えてると、

「少なくともあたしは翔真からキスされると元気が出るけどね。」

計算でも何でもなく自分とのキスを素直にそう言ってくれてる可愛い笑顔の未茉に、
「・・それ反則。」
殺し文句で結果的に丸め込まれてる気がして複雑な気持ちでいると、

「それになんかこー、最近色んな人とキスしてたからなんか重みや構えがなくなっしなぁ~。アメリカ人ってこんな感じなのか?」
「いや、俺アメリカ人じゃないし・・・ちょっと待って。何その聞き捨てならない台詞・・・」
「あ?」

「最近色んな人とキスって何?」
「んー。嵐とか禅とか翔真とかまぁ健兄とか。」
「はっ!!?」
翔真は思わず立ち上がってしまうとゴツンッと天井に頭をぶつけ、
「あははははっっ!!!だッせぇーっ!!!」
未茉は笑い転げるも、

グラッ・・・・

「うっわっ!!やべえっ!!」
勢いよく翔真が立ち上がったお陰で観覧車が妙な傾きをし風もあったせいか揺れる。
都内の遊園地などでよく乗る観覧車よりも、周囲に風を遮る大きな建物がない分、思いの外よく揺れギシギシと嫌な音を立てている。

「おい・・・落ちねぇだろうなこの観覧車・・」
思わず手すりに掴まり両足に力を入れて構えるも、
「で、なんで桐生や東条にまでキスしたの?」
「あ?勝手にしてきたんだよ。」
それどころじゃない未茉はめんどくさそうに答えた。