「なにか心配事でもある?」


その上友達思いだ。


イジメに関してはちょっと思うところがあるけれど、それ以外はヤヨイは完璧だと言えた。


あたしの友人としてふさわしい相手だ。


「後で相談する。今は勉強しなくちゃね」


あたしは気を取り直して教科書へ視線を落としたのだった。