こかされたアマネはイツミを睨みあげている。


その目は背筋が冷たくなるほど鋭くて、あたしは思わず唾を飲み込んでいた。


いままのアマネでは見たことのないような表情だ。


アマネはあたしに絶交を言い渡してから、完全に1人になってしまった。


だからこそ、強くなったのかもしれない。


よく確認してみると、アマネの額の数字はイツミよりも高くなっている。


ずっと1万を切っていたのに、今は10002まで上がっているのだ。


「やればできるんじゃん」


あたしは小さな声で呟き、視線をそらせたのだった。