「ぎゃぁぁぁー‼︎」 と叫んでしまうほど、バイクの旅は全く快適ではなかった。 普通に怖かった…。ジェットコースターも無理だしこういうのは苦手分野なんだな。 「こんなのにいつも乗ってるの…?」 口元を押さえながら私は聞く。 「あー、まぁ、な」 「…」 何も言わない私に、海が声をかけてくれる。でも私は何も言えない。 「…海華?」 「う…」 「おい、大丈夫か?」 頷くと、ああ、漏れる…。 「…」 *** 「ごめん、飛ばしすぎたよな…」 「ううん、全然!」