プルルルルル プルルルルル♪

電話はすぐに繋がった

「はい…」


「高橋です。
…おつかれところ、すみません

結菜はどんな感じですか?」

先輩の医者の声を聞くと、失礼だと思いつつもすぐに、話しはじめてしまった。


「高橋君!?

結菜ちゃんはさっきまで
泣いてたよ。
けど今は眠っていて大丈夫。
診察、注射も頑張ってくれたし。

それより、高橋君は大丈夫なの?」


「ご迷惑おかけしてすみませんでした。

俺はもう大丈夫なので
明日から行けます」

結菜は診察も注射も苦手、ましてや
初めて会った先生で怖かったはずなのに
頑張った。

本当は今すぐにでも行ってあげたい。


そう思っていたけど、
電話先の先輩の口が開く………