陽翔side

パチン
そう結菜に手を払われたとき時間が
止まった。


結菜だって、痛くて辛くて
どうしようもなくてやったてことは
わかっている。


でも、痛くて辛いことをしているのは俺
締めつけられるように胸が苦しくなってくる


熱が高くて危険な状態だったとはいえ、頭痛で苦しんでいる中、痛い注射を2本も続けて打った事実は変わらない。


いくらそばで『頑張れ』とか言ったところで痛いのが減るなんて無いことも知っている。


俺、結菜に嫌われたんじゃないか……
そんな不安まで頭の中によぎる。


薬が効いて眠っている結菜を見る


俺、結菜が目が覚めたら

どう接したらいいか………
わからないよ。