眼前に見えていたイルミネーションは、またまた色を変えた。

 花はピンク色に、背景はブルーに。

 男女の恋人同士のようなカラーリングは、まるで私たちを祝福しているようにも思えてしまった。

 なんて、偶然なんだろうけどね。

 ――そして。


「花梨、好き」

「……私もだよ、暁斗」


 私たちはしつこいように想いを告げあったあと、目を合わせて笑い合う。

 そしてどちらからというわけでもなく、自然に顔を近づけあって。

 ――キスをした。

 生まれて初めての、大好きな人とのキス。

 きっと今私は、世界一幸せな女の子だ。

 暁斗、大好きだよ。

 今までも、これからも、ずっと、一生。

 だから本物の関係として、ずっとそばにいさせてね。