パンをやっていたら代理も通り、無事パンは廃棄処分。


パンが終わったら今度は棚の手直し。
店中の棚の商品を前に出し、商品の顔を正面に向けていく。

これはもう黙々とやるだけなんだけど、一応快がお客様に声をかけられても困らないように私も同じ通路の手直しを進めていった。


そんなことを22時まで続け
私と快の勤務時間は終わった。


「そういえば快はここらへんに住んでるの?」

「んー、チャリで20分くらいですね」

「え、ちょっと遠いじゃん
それなのにこんなスーパーでバイト選んだんだ?」

「だって時給いいですし、それになんとなく離れたところがよかったんですよね」

「へー、そうなんだ」

「まぁそうは言ってもそこまで遠いわけでもないんですけど」

「でも自転車でしょ?
雨の日とかは大変だね」

「まぁ…」


自転車かぁ。
大学生になってから乗ってないなぁ。

田舎だから完全車社会で車買っちゃったし…


「んじゃおつかれさま。」

「はい、お疲れ様です」


更衣室前についたから、快とはここでお別れ。
なんかイケメンで最初びっくりしたけど、話してみると普通にいい子すぎてなんの抵抗もないや。
本当にいい子。

なんかチーフが『新しい子』って呼んでたのがわかる。


いい子なんだよね。