そんな会話をして、無事に大学到着。
そして車を降りる前に
「莉乃さん」
めちゃくちゃ真剣に話をされた。
「さっきも言った通り、俺に関わるといいことないです。
莉乃さんは平気ですけど、ほかの女たちを俺は全く信用していないので、大学内で見かけても絶対話しかけないでくださいね。なにされるかわからないし。
帰りも絶対俺を待たないでください。
先に車に乗っててください。
お願いします」
「……別に平気なのに」
「俺が平気じゃないです」
「ちなみにだけど、女性不信ってことは、女の人全般嫌い?」
「……まぁ。
でも一応建前上それは表には出しませんけどね。
一応猫かぶってます」
「あ、てことは私にも猫かぶってるのか」
「え、いや…
莉乃さんがいい人だってことは、前から知ってましたよ」
「え、なんで?」
「だって俺、あの店の客でしたから」
快はそう言って、車から降りた。
遅刻しますよ、って言って。
最後の言ってた意味がわからなくて追いかけようとした、けど
「絶対話しかけないでください」
とまた、圧をかけられたので、それ以上きくことはできなかった。


