断るにも、いい口実は見つからなかったし好奇心にも近い感情もあって私は、のこのことついて行ったのだ。
「その後輩のお兄さんとも、親しい間柄とかなんですか?」
相馬さんは、鋭い。
「いえいえ、全然そんなことはなくて。
旭さんは手伝いに来ていた時に少し話したくらいですよ」
「なんか、胡散臭いですね」
そこで眉にシワを寄せた相馬さんだったが、はっと鏡越しに私を見て、
失礼なことを言ったと気まずそうに「今のは、聞かなかったことにしてください」と言った。
いやいや、実は私もそう思ったんですよ。
「やっぱり、相馬さんもちょっと怪しいなって感じますか?」
「そりゃあ、何か思惑があるのは確かでしょうね。それから、どうなったんですか」
やっぱり、相馬さんは驚くほどに鋭い勘を持っている。
シャーロック・ホームズのような観察眼だ。



