僕からの溺愛特等席




「あ、あの」



 私はベッドの上で正座すると、糸くんは目を丸くさせた。



「ほんとにごめんなさいっ!」



 私が謝ると一瞬、戸惑った顔をしたけれど
「ああ、いや。全然」と首を振った。



 そして、こちらこそすいません、なんて言うので私は首を傾げたが、ふと昨日と私の服が違うことに気づいた。



「ああ、服ですね。寝苦しそうにしてたんで、僕のスウェット着せたんですけど、ちょっと大きかったですか」



「そうじゃなくて、あの、聞ずらいんだけど私が、その、自分で着替えたのかな……?」



 私の切実な疑問に糸くんはきっぱり答えた。



「泥酔してたのに、そんなわけないじゃないですか。僕が着せたんですよ、野間さんに」



 ああ、なるほど。



と簡単に納得出来るわけが無くて、身に余るほどの恥ずかしさにパタンとそのままベッドに倒れ込んだ。