僕からの溺愛特等席




車に野間さんを乗せて、十分も走れば僕の喫茶店に着く。


その二階が僕の家だ。





 到着すると、僕は助手席の彼女を覗き込んだ。
すやすやと寝息を立て、どんな夢を見てるのか知らないけど、安らかで、ちょっと微笑んで見える。



起こすのも可哀想だな。



「一回も二回も同じか………」



 今夜、二度目のお姫様抱っこ。



軽すぎるくらいに軽くて、ちゃんと食べているのか心配になるくらいだ。




 片手で鍵を開けて中へはいる。




 ホールを片づけずに店から出たので、電気はついたままだ。



 急に明るいところに移動したせいか、彼女は


「う、」と呟いて、瞼が動いた。起きてしまう、と何故か僕は焦った。