白球と最後の夏~クローバーの約束~

 
「ダメだぁ、俺。百合にはとことん弱いらしい・・・・」

「わたしも稜ちゃんにはとことん弱いよ?」


そう言うと、稜ちゃんは照れたようにニカッと笑った。

そして・・・・。


「お互い様だな」


そう言って、白い歯と特徴あるかわいい八重歯をキラリとのぞかせて、わたしの大好きないつものあの笑顔を見せてくれた。


「そうみたいだね・・・・ふふっ」


わたしも、稜ちゃんが好きと言ってくれるあの微笑みで、にっこりと笑い返した。





それからしばらく、飽きることなくキスを繰り返すわたしたち。

そんなわたしたちのそばで、2つの小さな小さな四つ葉のクローバーが踊るように揺れていた。


大きくなったら2人で摘みに行くからね・・・・。

それまで待っててね。





















約束だよ───・・。





━ END ━