あらすじ

高3の百合子は野球部のマネージャー。幼なじみで同じ高校の野球部でキャプテンとして活躍している稜ちゃんに幼い頃から片想いしているが、気恥ずかしさからなかなか距離を縮められないでいる。「甲子園出場という夢に向かって一生懸命な稜ちゃんに、なにかしてあげたい!」という想いで、ふたりの思い出でもある四つ葉のクローバーを探し始めるが…。

著者コメント

この度は素敵な賞を頂けて大変嬉しく思っています。5年も前に書いた物語だったので、今もまだ驚いています。これも、長らく読んでくださった皆さんのおかげです。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

審査員コメント

■北野有希子氏評(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)
幼馴染なのに、7年間も野球部の稜ちゃんに片思いを続けている百合子。甲子園出場という彼の夢に、自分の夢を重ね合わせていくところがとても爽やか。野球のシーンでは、思わず手に汗握ってしまうほどの臨場感と躍動感を感じました。稜ちゃんと百合子の、不器用な恋を思いっきり楽しんでもらいたいと思います。