7月25日───・・


空は快晴。

水色の空を優雅に流れる雲は、夏の日差しを浴びてキラキラと宝石のように輝いている。

今日は絶好の決勝日和。





───そう。

わたしたち青雲高校は、初戦の勢いをそのままに3回戦、4回戦、準々決勝、準決勝と勝ち進んでいって・・・・。

そして今、決勝の舞台にいる。


大会が始まった頃は、わたしはどうしようもなくジメジメ、ウジウジとしていた。

でも、今は違う。

この抜けるような青空のように、わたしの心は澄み渡っている。

それは、一生懸命に白球を追う稜ちゃんの姿やみんなの姿、ココちゃんの励まし・・・・いろいろなもののおかげ。

楽しいこと、辛いこと、切ないこと、悲しいこと、今までたくさんあった。

特にこの3ヶ月間はそれらが目まぐるしくて、気持ちがなかなか付いていかなかった。

それでよく泣いたりもした。


だけど・・・・。

だけど、今日この舞台に立てることがすごく嬉しくて。

それがわたしの誇りで、どんなことにも変えられない宝物なんだ。