歌って。運命の赤い糸 ~ずっと会いたかった~


「....値段、高いんですよね?」

妖精なんて、そんな....。

すると、突然おばあさんが笑い出す。

「お嬢ちゃん。ワシらわ何者じゃ?
お主らと違う、「人外」じゃよ~!
金などとるまいて!!....等価交換じゃ!」

「等価交換、ですか?」

私から、妖精の小瓶を取り上げるおばあさん。

「これと等しい何かを、お主からもらい受ける」

「そんな物....私は....」

うつむく私。
そんな私に呆れ顔が向けられる。

「お嬢ちゃん!言ったじゃろ。
ワシらは人間ではない。....お嬢ちゃんから貰う
のは「事象」じゃ!」

「事象って?」

「お主には、
この妖精に導かれた「運命」を遂げる事で、
妖精を「大人」にして貰いたいっ!」