歌って。運命の赤い糸 ~ずっと会いたかった~


へっ!?
嘘でしょ!?

思わず、俯かせていた顔をあげる。

黒の、カチッと着込んだスーツ。
その上からでも分かる体格の良さ。
180cmは超える身長。

正面からだとますます整って見える顔。

微笑んでいる。

細められている青黒い瞳と目が合う。

ストン。

と何かが胸に落ちた。

ドクン ドクン ドクン ドクン!

動悸が収まらない。

目を逸らし、横を見ると、

「よかったぁねぇ~!」

と妖精がニヤリと笑った。

良くない、
よくない、
ヨクナイよぉ~~~~~!!

わ、私には釣り合わなさすぎるよっ!!

相手、芸能人だよ?
あの、久世 葵だよ~?!

無理でしょ!?

「咲、さん?」

「は、はい?!」

声が上擦る。

「咲って呼んでいい?
....俺は久世 葵。葵でいいからっ!」

視線を向けると、

ニカッと葵....くんが笑う。

あぁ、かっこいい....。