狼の愛したお姫様



「叶望がどんなに自分を卑下して蔑んでも、僕はそんな叶望をまるごと愛してる。」


愛に飢えていた。
誰でもよかった。



でも今は、誰でもいいんじゃない。




「叶望じゃなきゃ、もう僕はダメなんだよ。」


これ以上ないってくらい、気がつけば大切に思ってた。

この子を縛り付ける過去の鎖なんて、狼らしくちぎってやろうと。





「叶望、僕は狼なんだって。」


いつの間にかついてた牙狼なんて通り名も。




「…悪くないなって思ったよ。」