狼の愛したお姫様



「こんなん使ってるから強くなれねぇんだよ。」


紅蓮の教育は、3代目から変わってった。


武器を使い、頭脳なんて必要のない。
獣のような、低脳な喧嘩ばかり。



…でも、この総長だけは違う。
これは2代目の教育を受けているから。



「所詮使えねぇ捨て駒だ。」

崩れ落ちていく幹部たちを見て一言、それだけだった。




「…どこまでもクズだな。」


切れた口の中の血を吐き出し、東条の方を見遣ると倒れた幹部を労う素振りもなかった。