狼の愛したお姫様



遥side


夢を見ているようだった。


「叶望…?」


重いシャッター、いつも僕が開けてあげていたのにね。



「ごめん…ごめんね…」


あの日、もっと僕が傍にいたら。
叶望をこんな風に、傷つけなくて済んだのに。


「謝らないで?遥。こうやってまた会えたんだから。」


僕の胸の中で、優しく笑って叶望は僕をあやす様に頭を撫でた。



「叶望、とりあえず手当てを…」

「ううん、大丈夫だよ!こんなのかすり傷だし」