泡沫夢幻



さっきから瞬きも忘れて私の話に聞き入っている駿を見ていると、大好きだった飛龍の仲間達と過ごした楽しかったあの頃や、ゆりと出会いお互いの想いが通じ合った頃を思い出す。


そして同時に、あの日のことも___


「私たち飛龍に2人目の姫が入ることになったのは6月下旬、全国的に記録的な大雨が降った日のことだった」


私たちは、あの日しっかり終わらせるべきだった。

こんなにも長引かせて大事な後輩たちや
そして誰よりも大切な息子たちを
こんな目に合わせるべきではなかった。