熄えないで








放課後になった。


約束した通り図書室に足を運んだ私は、生徒会の仕事が残っているという成川くんのことを待っている状態。

利用者はいつもに増して少なく、まだ16時半前にもかかわらず、図書担当の先生の姿すら見えなかった。



一人でこの場所を利用しているときの静寂は大好きなのに、これから来る人物のことを考えると鬱々とした気分になってしまって、静かな空間で2人きりになりたくないなぁと そんなことばかり考える。


今日は寝坊したせいで、朝の時点で20パーセントしかなかったスマホの充電は、お昼休みのあとすぐに切れてしまった。


成川くんはまだ来なさそうだし、適当に図書室にある本を借りて読もうかな。



4人掛けの学習テーブルにカバンだけを残し、文庫コーナーに向かう。


昨日ぶりなので、ほんの並びはほとんど変わっていなかった。

『消える、』は3巻だけが貸出されたままだ。今は吉乃くんの手元にあるのだろう。