「お前女子っぽくないから、乗れ」



「はぁ?失礼な!」



全く、ほんと失礼。



でも、そうすると凛花ちゃんがひゅうがの後ろに乗ることになって…。



「大丈夫だよ、日向ちゃん」



凛花ちゃんは私にしか聞こえない声で囁いた。



「…うん」



でも、ここで「ひゅうがの後ろに乗りたい!」と言ったら、「ひゅうがが好き!」って言っているようなものだ。



それは極力避けたい。