ゆっくりと踏み出したその足は、玄関前へとたどり着いた。

厳寒の扉の上に付いている覗き穴に目を近づけたその瞬間、帽子を深くかぶりマスク

をした男性が玄関前に立って居たのだ。

俺は、その姿に一気に血の気が引いた。

「なんで、ここが分かった…?」