彪迓が口を開いた




「自分の身勝手な行動で静流さんを
苦しませてしまったのは事実です
言い訳になると思いますが…
静流さんとずっと一緒に居たくて静流さんの側で生きたかったんです
だから身勝手な行動をとりました
許される行動ではないのはわかっております
でも静流さんを愛してます
誰よりも愛しています
静流さんがいたから生きて来れたんです」




父も母も彪迓の言葉の意味が
わからない様子だった




「お父さん…彪迓は白血病だったの」




父と母は驚いた顔をしていた




「私に心配をかけたくなくて言わなかったの
そしてあの日ドナーが見つかって
早急にアメリカに行かないといけなかったの」




「いいよ静流
言い訳はしたくない
君やご両親を裏切ったのは俺だから」




「そうだな!身勝手な行動だな」




「お父さん!」




「しかしなあ
7年前俺達は家族になるはずだっただろう
それを相談しないのは許せん
なんでも相談するのが家族だろう⁇違うか⁇
もし相談してくれていたら…
俺達にも何か出来たかも知れない
たぶん君の事だから迷惑をかけるとか
色々考えたんだろう⁇
自分がそんな病気だと知っていながらも…
静流の事を考えて
彪迓くん立ちなさい」



とお父さんが彪迓を立たせた



「お父さん…」



涙が溢れてくる
父の愛情の深さを知った




お父さんは彪迓を抱きしめた



「彪迓くん君も辛かっただろう⁇
静流の為に生きてくれてありがとう」



「お父さん…」



彪迓もお父さんもお母さんも泣いてる




それからやっと家の中に入り
一緒に食事をした



彪迓がアメリカで事業を起こし大きくして
今の会社の代表になった事を聞いて
両親はまた驚いていた