実家の前に到着した



母には会ってもらいたい人がいると連絡した
まさか7年前姿を消した彪迓とは思いも
しないだろうと…少し緊張する




玄関に入ると母と父が出迎えてくれた




私が中に入り遅れて彪迓が入った




父も母も驚いていた




「ご無沙汰しております」




と彪迓が頭を下げた




突然父は彪迓の頬目掛けて拳を放った
彪迓は後ろに倒れた



「彪迓!」



と言って近づくと''大丈夫だから"という
態度を示した




「何を今更!どの面下げてここに来たんだ⁇
帰れ!帰ってくれ!」




と父がリビングに行こうとした時




彪迓がその場に土下座をした




「申し訳ありませんでした」




「彪迓…」



立たせようとしたけど彪迓は頭をつけたまま
頭を上げない




「お父さん…彼の話を聞いて!
私も最初は許せなかったけど…彪迓は
事情があったの」




とフォローをしたが




「事情⁇そんな事知らん
お前は静流がどんなに苦しんだか
知らないだろう
俺達はずっと静流を見てきた
やっと…やっと立ち直りかけてきたのに…」



お父さんは涙声になっていた
本当にずっと支えてくれたから
気持ちはわかった