タバコが半分までなった時



「ここにいたのかよ」



同期の川島祐介が来た
川島は顔がイケメンで身長も高い
女子の中で最高ランクの代物
みんな川島を狙っている
結構モテるのに告白されてもみんな断っている
新入社員は私達が付き合ってると
勘違いして泣く子もいるくらいだ




「何⁇」




「静流(しずる)怖いから
新人の時は可愛いかったのに…」




「今更⁇で⁇何⁇」




「そうそうあのさあ
この会社アメリカの大手の会社と合併
するらしいぞ」



「はあ⁇何それ⁇
みんな知ってんの⁇」




「いや〜これから発表じゃないかな⁇」




「おい!タバコ落ちる」




「あ〜」




慌てて
ケータイ灰皿を出してタバコを消した




「合併したら私たちどうなんのよ⁇」




「それは大丈夫
みんなそのままらしいぞ
社長もそのまま
だけど代表って奴が来るってよ
若いのにアメリカで会社起こして
大きくした強者らしいぞ」




「ふ〜ん」




「お前さあ驚かねえの⁇」




「クビになったら驚くけど
そのままならね
じゃあそう言う事で
あんたといると女子から妬まれるからね
それでも伝説の女なのに…
これ以上あれこれ言われたくないわ」




と言って手をヒラヒラさせて屋上を
後にした



その後ろを



「なんでお前が妬まれるんだよ」




とぶつぶつ言いながらついてきた




自覚しようね川島くん!と心の中で呟いた
全く自分がモテている事に自覚がない奴
それに迷惑かけられてるんです
本当女泣かせだよね