唇が離されて



「静流…ごめん」



そうだよね
心配してくれてるの⁇




「ううん
私は大丈夫だから」




私は貴方が好き
だから離れる事は出来ない
仕事だけの関係でも貴方の側にいたい




「静流…愛してる」




優しい目をして言わない




「静流は⁇」




言えない…愛してるのに




「静流は言ってくれないのか⁇
本当は俺の事忘れてなんかないんだろう⁇」




うなづいた
忘れるはずがない




「じゃあなぜ言ってくれない⁇
なぜ愛してるって言ってくれない⁇
川島を愛してるのか⁇」




「違う…」




「じゃあなぜ⁇」




「貴方には家庭があるから…」




と小さな声で言った




私を抱きしめて




「静流…お前何言ってんだ⁇
俺はお前としか結婚を考えていない」




そうか〜嬉しい
…ん⁇私としか結婚を考えていない⁇
どう言う事⁇




身体を離し




「離婚するの⁇」




「離婚⁇」




「うん」




「離婚って…結婚もしてないのに⁇
だから静流としか結婚は考えてないって
言っただろう⁇」




驚きすぎて熱が上がったのか意識を失った