部屋に入って
いつもなら身体を重ねるのに
ソファに座った



「なあどう言う事だよ⁇
先輩が会社の代表なのかよ!」



私はうなづいた




「まさか秘書もあいつの仕業か⁇」



「うん」



川島はものすごく悲しい目をしていた




「お前!あいつにされた事
覚えてんだろう⁇」



「うん…」



「秘書も断って…会社も辞めようとしたけど
でも汚い手を使っても辞めさせないって」



川島の目は悲しい目から
怒りの目に変わった



「それって脅しだよな!許せねえ!」



と立ち上がった



「待って…」



「あいつを庇うのか⁇」



「違う…だから川島と付き合ってるって
言ったの…
ごめん…利用して…」



「別にいいよ
お前に利用されても嫌じゃないから
さっき俺に聞いたよな⁇
セフレ⁇って
そんな事思ってないし…
嫌いなら抱かない
お前が好きだから…利用されてもいい
お前が俺を求めてくれるなら
俺は受け止める
お前が好きだから」



「川島…」



「俺…帰るわ」



「……………」



川島の優しさが辛くなる
こんな私を好きって言ってくれた
でも私は川島を利用してるだけ
あの人を忘れる為…罪悪感で一杯だった