結婚式が終わりマンションに帰った




「静流…体調は大丈夫か⁇」




「うん」




「彪迓…生きててくれてありがとう」




「静流がいたから生きられた
静流と出逢わなかったら自分の人生
諦めていたかもしれない
こちらこそありがとう
これから静流とお腹の子どもを幸せにするから
それからみんなに恩返ししなくちゃな」



とそっと彪迓はお腹に手を当てた



突然お腹がぽこっと動いた



「今!動いたね
赤ちゃんが返事をしたんだね」



と嬉しくなった




「うん そうだね」



と笑顔で彪迓が答えた
その顔はもうパパの顔だった



生きているからこそ幸せがある
それは小さな幸せかもしれない
だけど生きていれば
そんな小さな幸せも尊いと思う



    終わり