孤独なお姫様

『分からないよ。わかるわけないじゃん。あんたが話そうとしないから。』
類「ッ」
息を飲むのがわかった。

『…私のことは認めなくてもいい。…けどもういい加減、前に進みなよ』
類と初めて目が合った。希望に満ちた目をしている。

類「ッごめん。…今度話聞いてほしい」
『うん、もちろん聞くよ。仲間なんだからニコッ』

このとき蓮が私のことを見つめていることに気がつかなかった。

ーーー
奏「そろそろ下にいこうか」
蓮「そうだな。いくぞ」
下に降りるとたくさんの下っ端が集まっていた。

蓮「健、集めてくれてありがとな」
健「いえ!」
蓮「お前らに白姫を紹介する」
真剣味のある声でその場が張り付いた。