奏「もちろん今すぐって訳じゃない。けど、俺たちは美咲ちゃんを守りたいんだ」
『無駄なことは考えるな。俺たちはお前の味方でいる』

美「…だって、こわい。みんなもそう言ってた。なのに裏切られた!
もうわたし、こんな思いはしたくない!もう誰も信じられない!!」
美咲の悲痛は思いが俺たちに降り注ぐ。

…仲間に裏切られること。どれほど辛いことだろうか。
想像がつかない。美咲は誰にもこの想いを伝えることができず、1人で抱え込んできた。

『…美咲、俺たちを信じろ』
手を差し出す。

…俺が助けてやる。だからこの手を掴め、美咲。

微かに震えている手が俺の手を掴む。
『フッこれからよろしくな。美咲』
美「ッうん、よろしくね」

奏「美咲ちゃん、改めて。白龍へようこそ」

美咲の目に一筋の光が見えた気がする。