その場は騒然としていて誰1人声を発する者はいなかった。
気がついたら病院にいた。

蘭龍の奴らと北斗には帰ってもらい、この場にいるのは白龍と木村旭陽だけだった。
湊「…美咲無事だといいな」
類「無事に決まってる」
奏「美咲ちゃんは大丈夫」
俺はずっとどこか上の空だった。
ひたすら美咲の手術が終わるのを待っていた。


数時間後
春「…きたよ」
手術室の中から数人の医師が出てきた。
奏「美咲ちゃんは…!?」
医「…手術は成功しました」
そう聞いた途端、目から涙が溢れた。
よかったよかった…そう思っていた矢先
医「…ですが…いつ目が覚めるかは分かりません」
頭を陶器で殴られたような強い衝撃が体内に響いた。