よし、買い物終わった〜
夢中になって気づかなかったけど、時間結構経ってた。
現在の時刻は午後2時。
蓮と約束の時間まであと3時間。

まだ余裕あるからゆっくり帰ろう。
電車に乗り、家へと向かう。
すると前方から1番会いたくない奴が歩いてきた。
そいつも私に気づいたのか足を止める。
『…樹』
樹「…美咲?」
ゆっくりと私に近づいてくる。
樹「1人で何してんだ?こんなところで」
なんで普通に話しかけてくるの。
『樹には関係ないでしょ』
そう言って通り過ぎようとしたが、できなかった。
樹が私の腕を掴んで止めたからだ。

『…なに?離して』
樹「おまえ、本当に莉子を虐めたのか?」
『私、いったよね。やってないって』
樹「…」
『…言いたいことはそれだけ?じゃあもう行くから』
樹「待て。…最近莉子の様子がおかしいんだ。」