「嫌ですよ。」 「…え?」 え、嫌なの!? 「てことで、萌桃借りますね。」 そう、私の手を掴んで私の腕を引っ張った。 ──────ドキッ え?何?ドキって!! 階段のところまで走り、そこから手が離された。 「あ、ありがとう…」 「いや、なんか困ってそうだったし。 あの人の本気なんて信じられるわけねぇし」 まあ、蒼もチャラいけど下心あるわけじゃないしね。 「あいつ…本気で萌桃狙ってんのか…?」