「ぷはぁっ」


なんだか朝にも同じようなことあったなぁと思いながら手を離された。



「蒼はチャラくなくてもモテると思うけどな。
柊くんもそう思わない?」

「思う」


柊くんと話していると


「……柊くん?」




と蒼が眉を寄せて私たちを見た


「え?うん」



「…柊夜は柊くんって呼ぶの嫌がらなかったの?」



そう蒼に言われ「え!?嫌だった!?」と私は柊くんの方を見る


「別に…」



柊くんはそう答えてくれたのでホッと胸をなでおろした。



「…柊夜が女子にあだ名で呼ばれるのに拒否らないって珍しいね。女嫌いじゃん」



と蒼が言った。
私はその言葉にぴくっと眉を上げた



「女嫌いなの?

えっごめん!!知らなくて、つい…」



あわあわしてる私を見て柊くんは、ふっと微笑んだ。


それを見た蒼は柊くんをびっくりしたような目で見る。






私には一瞬、二人の間に火花が散ってるように見えたけど…