「帰れってこと?」 「だ……だって……」 「あんたがオレを連れ込んだんじゃん。それを今更帰れってひどくない?」 瞳の中に、軽蔑の色が浮かんでいる。 「せっかく会えたんだし。あんたも嬉しいって言っただろ?」 「……それは……」 「思い出話とかしたいんだろ? だったら続けようよ」 王子様……ううん、本性を現しつつある男の人が詰め寄ってくる。 「で、でも……あなたはっ……」 「キスまでさせといてさ、期待すんなって言う方が無理だから」 「……っ、やっ……」