一緒に歩いてたくらいなんだ。
彼にも自由はある。
そう、気にしないでいたいのに醜い気持ちが出てくる。
無性にイライラする。意味が分からない。
「涼子さん?」
気付けばあの子たちはいなくなっていて、心細気な瞳が私を見つめていた。
「なに」
ちっとも可愛げのない反応。分かっているけど感情を止められない。
完全に八つ当たりだ。
「ごめんね、アイツらいつもあんな調子なんだ」
私がイライラしてる原因はあの子たちじゃなくて顔も知らない『美香ちゃん』だ。
それに彼女たちの代わりに健斗が謝るのも気に入らない。
「…それで?」
「ん?」
「告白、されたの?」
精一杯の恨みを込めて私を覗き込む瞳を睨む。



