「健斗じゃん!すごい偶然ー!」
キャッキャと騒いで寄って来た彼女たちは、どうやら健斗と同じ学校の子たちらしい。
派手そうな子たち。きっと普段から健斗と仲が良いんだろうな。
私は一歩引いて会話が終わるのを待っていた。
健斗も健斗で楽しそうに話してるし。私的にこの状況は気まずい。
「え、てか何してんの?美香とこの間歩いてるの見たけど、付き合ってるんじゃなかったの?」
決して聞き耳を立てていた訳じゃないけど、聞こえてしまった会話。
なに、美香って。
「お前ら余計なこと言うなよ」
健斗はチラッとこちらを見て、慌てたように彼女らに小声で言った。
余計なこと?じゃあ本当なんだ、美香ちゃんと歩いてたって。



