年下くんの甘い毒。


私より先に到着していた彼を見つけた。


「健斗」


インターハイで姿だけは見たけど、まともに会うのは一ヶ月ぶり。


こちらを振り返った健斗は、前より日に焼けた気がする。


多分それは私もだろう。


「涼子さん。久しぶり」


会えなかった分の穴を埋めるように、私たちは無言で見つめあった。


それが嫌だと思わなかったんだから、ちゃんちゃら可笑しい。

「行こうか」


初めてのデートらしいデート。


私たちは少し遠出して、テーマパークに来ていた。


自然と手を繋いで、二人の会話は弾む。


お昼ご飯を食べ終わって園内を回っていると、前から歩いて来た女子三人組がこちらに向かって手を振って来た。