年下くんの甘い毒。



私の言葉に嬉しそうに頷いた。


来た電車に乗ると、車内はまあまあ混んでいた。


ドアの近くに二人で立つ。電車が走り出すと、それまでは繋がれていなかった手を人差し指だけギュッと握られた。


そのまま感触を楽しむようにサワサワと触る。


それに驚いて彼の顔を見上げると余裕の笑みでこちらを見てきた。


むしろ私の反応を楽しんでいるようだった。


電車の中で指を握られるってなんていうか、とても恥ずかしい。


手はドア側にあるから他の人には見えないだろうけど、それでも気持ちが惑わされる。


密集してるからなのか、他に意識を向けることが出来ないからなのか、指の感覚がいつもの何倍にもなっている気がした。