「亜子と鈴木さんって、なんで親友なんだろうね」
「別に鈴木さんって悪い子じゃないけど、亜子の親友としては、ねえ?」
「うんうん。合わないっていうか、不釣り合いだよね」
こんなことを周りから言われることもしばしば。
もちろん友香の耳にも聞こえているし、そのせいで傷ついていないかとても心配だ。
「友香、みんなが言ってることなんて気にしなくていいんだからね」
今日は始業式だけなので学校は午前中で終わった。
そのまま私たちは飲食可能な書店に行くことになり、今は向かい合わせに座って、焼きたてパンを食べているところだ。
「気にしてないよ。でも私といることで亜子の評判が下がっちゃうのはすごく嫌だな」
「そんなことないよ!」
思わず大きな声が出てしまった。
周りからの視線を感じて、私は前のめりになっていた体を戻した。
「友香はこれからも私の親友だよ」
誰がなんと言おうと変わらない。
「ありがとう。私もそう思ってるよ」
「うん!」
それからパンを食べ終えた私たちは席をキープしながら、勉強することにした。
ここは買っていない本も自由に手に取って読んでいいことになっていて、お金を持っていない学生にも優しい本屋だ。



